~ 黒豆のお話 ~ その5

黒豆っていつ頃からあるの?(4)-最古の「豆豉」-

今までの情報を総合すると、中国では紀元前17世紀頃に大豆の栽培が始まり紀元前700年頃にはその前身が生まれた「豆豉」は、紀元前200年頃の漢の時代には現在と同じカタチで人々に利用されていたと文献を元に考えられています。また、浙江省姚河姆渡文化遺跡から出土した大豆が約7000年前のものと考えられていて、これが現在のところ最古のものと考えられているとの事でした。

それでは、現存する最古の「豆豉」というものにはどのようなものがあるのでしょうか。
現存する最古の「豆豉」としては、1972年から74年にかけて発掘が行われた馬王堆漢墓から出土した「豆豉」が現存する最古のもので紀元前2世紀頃のものであると考えられています。
馬王堆漢墓とは湖南省長沙市にある前漢初期(紀元前186年頃)の長沙国で丞相をつとめ初代軑侯となった利蒼とその家族を葬る三基の墳墓の事で、利蒼の妻辛追を埋葬していた一号墓から辛追本人と様々な副葬品が出土した中で「豆豉」も見つかったとの事です。

ちなみにこの発掘により被葬者の他3000点以上の珍しい文物が出土しました。出土品の中に精巧な漆器、華麗な絹、薄絹に描かれた神秘的な帛画、実際に測量して作られた地図、地下の図書館とも言われる大量の帛書(薄絹に書かれた文書)があり、前漢時代の社会経済や科学技術、宗教意識、風俗習慣、貴族の生活を再現することができる当時の常識を覆す貴重なもので、中国のみならず世界中が驚愕したようです。

この馬王堆漢墓には数々の興味深い話題があります。
ちょっと脱線して、次回はその話題の一部をご紹介致します。

(その6へ続く)

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