~ 黒豆のお話 ~ その2

黒豆っていつ頃からあるの?(1) 

「黒豆(=豆豉)」は大豆を原料としています。ですので、大豆がいつ頃から中国の人々に食べられるようになったかというところから考えてみたいと思います。

大豆の起源を考古学及び文献資料から推定した『中国栽培植物発展史(1984年刊行)』によると、浙江省姚河姆渡文化遺跡から出土した約7000年前のものと考えられる大豆が現存する最古の大豆で、台湾の故宮博物館の甲骨文字(商(=殷)王朝/紀元前17世紀~紀元前1046年頃)に「叔」という大豆を意味する言葉が見受けられるのが最古の文字としての登場例であるとの事です。また、文章としては普代(紀元前265年~420年頃)の遺跡から出土した最古の文章とされる『竹書紀年』や625年に完成した『周書』・中国最古の詩篇である『詩経』や儒家の経典の一つである『周礼』にそれぞれ大豆に関する説明・記載が確認されているとの事です。

特に『詩経』の大雅・豳風篇にある「芸荏菽,荏菽旆旆」・「周(西周)の先祖の公劉がもともといた豳の国(現在の陝西省)では大豆が植えられ、盛んに茂っている」という文章、『周礼』の天官にある九穀の中に大豆がある事などから周(西周)の先祖の頃にはすでに大豆などが栽培されており、その後秦の時代には大豆が重要な位置を占めるようになっていたと考えられています。

またこれらの文献などから、高蛋白で多脂肪の栄養食品である大豆は古くから中華民族の健康と繁栄を維持する上できわめて大きな役割を果たしていたとも考えられています。

中国歴代王朝略年表①

(その3へ続く)

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