~ 黒豆のお話 ~ その1

黒豆のお話

福養軒自慢の「黒豆」って何? 

福養軒の「黒豆」とは「豆豉」の事を言います。

「豆豉」は旨みと栄養が豊富とされていて、特徴であるまろやかなコクとふくよかな香りが多くの人々から好まれている中国伝統の豆類発酵食品です。最近では健康食品・サプリメントのなかにも「トウチエキス配合」等と宣伝しているものがありますが、元は同じものになります。

この「豆豉」はまた、食べると食欲を増進させ、漢方薬としては寒気をなくし、風邪を駆逐するなど多くの疾病に対して治療効果が上がるとされています。

その歴史は古いとされており、史書の記載、代表的なものとしては中国戦国時代の詩集である『楚辞』の『招魂』の中にある『大苦鹹酸辛甘行些』・(王逸(漢代詩人で当時の都・洛陽の校書部に勤めていた。楚の生まれで、戦国時代からの楚の事情に比較的詳しかった。)の注釈によると)「楚では豆豉に山椒と生姜・飴と蜂蜜を加え辛味と甘味を調整した」という記載や、明代の羅頤(ライ)の『物原』の中にある『秦苦李作鼓』・「秦では苦李で鼓を作った」という記載を元に、中国の戦国時代から秦・漢時代(紀元前400~200年頃)にかけて大豆が人々に普及する過程で、大豆を副食としても利用する方法を模索する中から、豆豉や豆腐など現在の大豆加工食品の原型が考案されたと考えられています。

またひとくちに「豆豉」と言っても、その原料や味、水分含有量、作られた地域によって様々な「豆豉」が実は存在しています。

この『黒豆のお話』では、福養軒の自慢である「豆豉」に関して、その歴史や種類・利用方法など私三代目が知りうる限りの事をお話ししていきたいと思います。

(その2へ続く)

 

 

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